Google Analyticsがより視覚的に使いやすく

以前ご紹介したGoogle Analytics、どうしても経営者の皆様にはとっつきづらい複雑高機能な画面でしたが、先日ようやく分かり易い画面になりました。おそらく多くの方からの「複雑すぎる」「高機能すぎるが見づらい」といった意見が、googleを動かしたように感じます。まだじっくり見てはいませんが、かなり大きく改変されています。

  1. とにかく第一印象として見やすい
    ウェブ担当者がまず見てデータをつかみやすい、非常にシンプルに整理されました。
  2. マイレポートがすばらしい
    出力レポート画面を自分なりにつくり、保存しておくことができます。
  3. PDF出力機能がすばらしい
    マイレポート機能と合わせれば、もうこれだけで、会議資料・各種提出資料が完成してしまうほどです。
  4. メール配信スケジュールが設定可能
    忙しいウェブマスターさんにとってはこれほどうれしい機能はありません。サイトの規模や運営体制によって、
    A)毎日(毎朝配信)
    B)毎週(月曜日に送信)
    C)毎月(毎月1日に送信)
    などを設定することが可能です。

ウェブ担当者にとって重要なのは、まず自社なりのマイレポートを確定することですね。

Google Analytics

Google Analyticsは、昨年末からグーグルがはじめたアクセス解析サービス。しばらく使ってみて、やはり高機能ではあるのですが、とっつきづらいかなぁというのが率直な感想です。

ゲートページがグラフィカルかつ、経営者向け情報などのある種の情報絞込み機能があるので、パッと見、これは誰にもいいかなぁとも思うのですが、なんだかんだ難しいみたいですね…。(弊社でサイト構築する際は全て導入していますが、CGI型の解析ツールの併用も希望されるクライアントがいらっしゃいます。)確かに経営者向け…などは、専門知識のない方が見ても分かり易い出力画面であって欲しいです。

ただ、使い慣れれば高機能な分、非常に使えるツールです。特にアドワーズ広告を実施しているサイトには必須です。コンバージョン目標と目標達成プロセス(例えば商品購入した場合や問合せをした場合)を設定できるので、広告への投資収益率がバシっと出てきます。

もちろんそれ以外でも検索エンジンからのキーワード別のコンバージョン率を見たりすることも可能で、手放せないツールになること間違いなしです。

多少操作の重さや複雑さに戸惑うかも知れませんが、そこは個人のがんばりで何とでもなること。是非Google Analyticsを導入して、ウェブ活用意識を高めてください。

CMSプロダクツ

以下は一応筆者が触れてみて、実験もしくは本番で使用したことのあるもの、そして気になっているものをあげています。

ツール名 ライセンス 特徴/備考
XOOPS GPL(無料) たったの5分でシステムのインストール完了。あとは必要なモジュールと呼ばれるそれぞれ特徴を持ったツールを組み合わせ、サイトをつくっていきます。特徴としては、コミュニケーションツールが充実しているので、コミュニティサイトをつくるには最適のシステムです。
Mambo GPL(無料) 世界でもっとも使われているCMSの一つです。機能はそれほど複雑ではないので、簡単なwebサイトにも適しています。信頼性はかなり高いといわれています。
Movable Type 26,250円
(1サーバー・5ユーザー)
基本的にはBlog。しかし強力なカスタマイズ機能を備え、CMSとしての役割も充分こなします。ビジネス的になってきているので、CMS機能の充実をそろそろ図ってくるのでは?と思っていますが…。
WordPress ME GPL(無料) Movable Typeと同様で、基本的にはBlogシステムです。しかし、ページ生成機能、また様々なプラグインなどで追加機能実装することで、単なるブログサイトではなく、一般的なウェブサイトのCMSとしても利用可能です。
a-blog 非商用:無料
個人:5,250円
business:21,000円
こちらもいわゆるBlogシステムですが、デザインとの親和性も高く、企業のCMSとして利用されています。(サイトには実績例紹介あり)
Tempura オープンソース
(利用者登録要)
CGI/Perlのみで構築開発されたウェブシステムで、データベースなどを利用しません。プロバイダなどでmySQLなどのDBが利用できない場合でもOK。
CMS Designer 52,290円 XOOPSやMTなど複雑すぎないシステムで、必要な部分を更新可能にするためのCMS。またデザインの制約があまり無いので、デザイン会社がクライアントに提案するには最適だと思われます。

CMSのメリットはもっとある

さきほどは、CMSがウェブサイトを運営するにあたってその更新業務を行いやすく、スピーディにすると説明しました。しかしCMSのメリットってそれだけではないんです。筆者の考えうるものをいくつか紹介します。

CMSメリット
スピーディな情報発信が可能になる
業者とのやり取りが減る(運営の簡略化とランニングコスト削減)
デザインとコンテンツデータが別々に管理可能なので、リニューアルもスピーディ
社内イントラネットや、特定クライアント向けのエクストラネットなどにも使える(CMS本来の目的はコンテンツの管理、つまり情報を蓄積して再利用できる形で保存するだったりします。だから本当は製品資料や技術資料等を体系的かつ先を見据え戦略的に管理しようというものなんです)
社員の参加意識が高まる(ブラウザから更新できるので、管理権限をもったIDとPassを与えれば誰もが更新可能)
管理担当者を各カテゴリごとに割りふりなども出来るので、業務分散が可能(「採用ページは人事の○○ちゃんやってね♪」)
社員の士気が高まる(自分が更新をすることにより、本来の目的を深く理解することにも繋がる)
IT活用意識の全体的な底上げ(各担当者での競争も)
明確な数値でのアクセス解析や問合せ、商談の数などを社内共有できる(達成感により、上昇のスパイラルへ!)

と、ざっとあげてみても、こんなにあります。
「でも、高いんでしょ、そんなすごいシステム…」
って思いますよね。インターネットが世間にもてはやされるようになったころからCMSの考え方は既にあって、資金力のある企業は、大金を投じてCMSを開発・活用していました。1ライセンスX百万なんていう商品もいまだにあります。しかし我々もこうしたものを取り込まないと土俵にすら上がれなくなってしまうような時代が押し迫ってきています。それを感じてか(もちろんそこにビジネスチャンスを見出したからでもありますが)、リーズナブルに利用できるCMS、あるいはソフトウェア自体は無料で利用できるものが出回るようになってきました。いくつかご紹介しましょう。(世界中にはいっぱいあるんですが、日本語で使いやすいものだけを選びました)