twitter事例2つ

以前このブログでも紹介したTwitter(以前の記事はこちらへ)。気になる事例を2つほどご紹介。

一つ目はtwitter上でバーチャルペット?「neco」が飼えるサービス、その名も「necoったー」。
ネコッター

おさらいになりますが、Twitterは、「今何してる~?」に答える感覚でメッセージを入れると、フレンド登録している相手に伝わる、コミュニケーションツールです。twitterは基本的にはウェブサイト上にアカウントURLがつくられ、そのスペースにログが記録されるので、ブログが小さくなったミニブログとかマイクロブログと表されることが多いようですが、投稿メッセージをウェブブラウザでなく、インスタントメッセンジャーを使ったり、携帯端末を使う事でリアルタイム性を高め、双方向性の高いコミュニケーションツールになっています。

で、今回紹介する“necoったー”、このtwitterの双方向性部分をうまく利用して、necoなる電脳ペットと遊ぼう、という趣旨のものです。
neko.gif
好みのタイプの猫を選んで名前をつけると、

=^ΘΘ^= < ... =^ΘΘ^= < ウニョ =^..^= < アソ...

などとメッセージが送られて(=じゃれ付いて)きます。

このじゃれてきたnecoに対して、

@necoの名前 よ~しよ~し。ゴロゴロ…

などと、レスポンスをしてあげると、なつき度が上がっていく…という仕組み。

お遊びではあるんですが、コミュニケーションツールとしてtwitterを消化し、私たちに新しい方向性を見せてくれている気がします。採算とか存在意義とか評価とか…そういうものの前に、「これあったら面白いんじゃない?」というような発想を、とりあえずでも形にしてみる…こういう姿勢がすごく重要だと思いますし、好きです。

二つ目はMAZDAロータリーエンジン40周年記念サイトでのマーケティングへのtwitter活用事例。40周年についてファンから寄せられたコメントをtwitterで公開しています。
mazdarotary
このタイミングを時期尚早と見るか、それとも・・・。確かにその成果だとか結果だとかが予測しづらい状況である事は間違いないでしょう。しかしながら、こうした新しいサービスや技術にいち早く注目し、取り入れていこう、試してみようと思うその姿勢は、確実に我々に伝わるものだと思います。それは簡単に数値で表せることではないでしょうが、少なくとも私はMAZDAやロータリーのブランドに、ゆがみの無いこの40年を感じ取ることが出来ましたし、これからも変わらぬ挑戦者の意気込みというか、息づかいというか、そんなメッセージを感じることが出来ました。
ロータリーエンジン自体、常識にとらわれない姿勢や、誰も挑戦していなかった分野へたった一人で立ち向かっていく姿勢がそのブランドイメージを形成していったと思いますが、それを知っていた人はもちろん、twitterで初めてロータリーを知る人(もしかしたら免許すら持ってない中高生)にも、今回のtwitterを使った試みが何らかのプラスの刺激を与えられるだろうと思います。

今回紹介した2つのtwitter事例どちらからも、新しいモノに向かう姿勢を再確認させられました。

necoったーをもっと知る
アークウェブ、Twitterと仮想ペットとのマッシュアップ「necoったー」 – Cnet Japan
ITmedia News:Twitterで“neco”を飼える「necoったー」
MazdaのTwitter事例への様々なエントリー
[N] マツダが「Twitter」を活用したプロモーション
Twitterのマーケティング活用:MazdaがブログパーツとTwitterを連携 ≪ du pope : NAKANO Hajime’s Blog

着実なSMO重要視への流れ

昨日6月12日、Yahoo!検索結果に、Yahoo!ブックマーク利用者によるブックマーク登録者数表示機能が追加されました。SEOによる検索順位上位表示だけでは表すことのできない、サイトやページの価値を明示する流れがここにも見えます。

search_result.gif

上の画像のマーカーを引っ張ったところが該当部分です。現在このページをブックマークしているユーザがどれだけいるのかを表示しているわけです。昨日始まったばかりの事なので、まだ気付いていなかった人も多いのではと思いますが、これから徐々に浸透するにつれ、検索順位だけではわからないサイトの信憑性の高めてくれる補助的要素になってくるだろうと思います。

もちろんマーカー部分のリンクをクリックすると、「○○人が登録」という数値による客観的な視点だけでなく、どういうユーザーがブックマークしているのか、またそのページに対するコメント、あるいはブログ記事まで、ユーザの主観を含めた面も覗き見ることが出来るようになっています。

自分のサイトが全く誰にも見向きもされないサイトになってしまわないか?と、不安に駆られる時代になってきました。小手先のSEOなんかやめて、今すぐサイトコンテンツの充実に心血を注いでいくべきですね…。

SMO(ソーシャルメディア最適化)とは?

CGM(Consumer Generated Media):消費者の造り出すメディアの話は、WEB2.0のお話のときに少しだけさせていただきましたが覚えてますか?

そう、SNS(mixiなどに代表されるソーシャルネットワークサービス)、SBM(はてなブックマークのようなソーシャルブックマークサービス)といった消費者が中心となって、情報を発信したり、情報共有できるコミュニティにおいて影響力をもっていくメディアのことです。wikipediafrickrYoutubeなども当然あてはまると思います。

これらを総称して今はソーシャルメディアと呼んているようです。

これらソーシャルメディアの影響力は日に日に増大しています。それは自分の行動を省みると、実感としてご理解いただけるのではと思いますが、例えば皆さんが何かのサービスを探しているとき、検索エンジンのランキングに満足できていますか?過度なSEOによって上位表示したページなどを繰り返し見させられると、嫌気がさしてきませんか?もっとスピーディに目的の情報にたどり着くためには、別のアプローチを考えるのは当然のことです。

それを実現してくれるのがソーシャルメディアです。すでに多くの方が私と同様にこうしたメディアを無意識のうちに利用していると思います。

また消費者の集まる大きなサイトでなく個人であっても、検索エンジンより信憑性が高いとあがめられ、強大影響力を持っている場合があったりと、個人ブログとその関連性のあるつながりも、大きなソーシャルメディアとみなすことが出来ると思います。

我々がこの動向に何を見るかですが、もうSEOだけではダメですよ、ということです。SEO自体テクニックに走るようなものは好ましくなく、とにかく優良なコンテンツをたくさん発信することが基本です。そしてその情報を消費者がきちんと消化し評価してくれたかどうかが、とても重要になってくるということなのです。

ソーシャルメディアの発達によって、皆さんのサイトの価値は上昇するのか。良くも悪くもそれは加速度的に広がっていくと私は予想しています。良い情報を発信するサイトは、当然ソーシャルメディアに取り上げられる数も増えます。そうなるとトラフィックの増大はもちろん、被リンクも増大します。しかも信憑性の高い優良サイトからのもの。つまり、ソーシャルメディアとSEOも非常に深い関連性があるといえるのです。

ウェブスカウターなるサービスはまさにこの考え方と同じことを、サービスとして提供してくれるものです。今あなたのサイトのもつ影響力はどの程度か?調べてみるのも面白いと思いますよ。

わが社のスカウター戦闘力:スカウター : インターネットコンサルティング - BCOOL

BCOOL THEMEの戦闘力:スカウター : XOOPS デザインテーマ - BCOOL THEME

SMOソーシャルメディア最適化関連の情報

AIDMAじゃなくってAISASって?

先日ある場面において、久しぶりにAIDMAというコトバが出てきたので、今日はインターネットの普及によって広告や販促、営業の定説も変化してきているというお話を。

AIDMAは別にマーケティングに精通している人でなくともご存知の人は多いと思いますが、一応おさらいしておきます。

  1. Attention(注意)
  2. Interest(興味)
  3. Desire(欲求)
  4. Memory(記憶)
  5. Action(行動)
  6. ( Satisfaction(満足))

私はリーマン時代、T社のS氏によってこの流れに応じて何をどう投入していくかを埋め込まれたことをよ~く覚えています(その節は大変お世話になりました 🙂 )。それもあって、以後どんな広告キャンペーンをプランニングをする際も、ツールをつくる際も、消費者行動とのミートポイントやグローアップフォローまで一貫して考えるようになれたのですが、実は今コレが着実に変化してきています。(ま、もちろん全ての業界がそうなっているわけではありません)

昨今のテレビCMを見ていますと明確なのですが、「○○で検索!」で終わるものが極端に多くはないですか?紙面広告でもパンフレットでも。そうですAttention -> Interestの後には、Search(検索)がきていますね。

さらにそれだけでは終わりません。あなたがもしTVCM→検索としたら、CM商品サイトだけにとどまらず、ECサイト上でのレビューや価格コムコミュニティやら個人のブログで体験レポートなどを真剣に見て検討するのでは?
そうですつまりすでに商品購入している人や同じ検討段階にいる消費者による情報共有(Share)が行われているのです。

  1. Attention
  2. Interest
  3. Search(検索)
  4. Action
  5. Share(情報共有)

情報共有はいわばクチコミですから、もちろん今までもすくなからずあったとは思います。ただネットの普及が、クチコミの広がりを加速させ、決して無視できない必要不可欠な要素にのし上げてしまったといえます。

ネット業界に身をおく人間としては、ロングテールという考え方を大切にしたいので、Shareのその先にもExtra Interest(更なる興味喚起)を加えてもいいかなぁ?と思ったりもします。

いずれにせよ、広告や販促にかかわる人間としては、ネット活用の重要性が増大した時代であることを認識して欲しいと思います。この勢いは今後ますます加速するはずですから…。

Google Analytics

Google Analyticsは、昨年末からグーグルがはじめたアクセス解析サービス。しばらく使ってみて、やはり高機能ではあるのですが、とっつきづらいかなぁというのが率直な感想です。

ゲートページがグラフィカルかつ、経営者向け情報などのある種の情報絞込み機能があるので、パッと見、これは誰にもいいかなぁとも思うのですが、なんだかんだ難しいみたいですね…。(弊社でサイト構築する際は全て導入していますが、CGI型の解析ツールの併用も希望されるクライアントがいらっしゃいます。)確かに経営者向け…などは、専門知識のない方が見ても分かり易い出力画面であって欲しいです。

ただ、使い慣れれば高機能な分、非常に使えるツールです。特にアドワーズ広告を実施しているサイトには必須です。コンバージョン目標と目標達成プロセス(例えば商品購入した場合や問合せをした場合)を設定できるので、広告への投資収益率がバシっと出てきます。

もちろんそれ以外でも検索エンジンからのキーワード別のコンバージョン率を見たりすることも可能で、手放せないツールになること間違いなしです。

多少操作の重さや複雑さに戸惑うかも知れませんが、そこは個人のがんばりで何とでもなること。是非Google Analyticsを導入して、ウェブ活用意識を高めてください。

中小企業サイトのRSS配信とニュースリリース

RSSはウェブサイトの更新情報などを、サイトを訪れることなく、ユーザにお知らせできる仕組みです。ブログ同様に爆発的に広まっている技術ですので、サイトリニューアル時などでは、「RSSは必須ですね」のように、当たり前のように浸透してきています。もちろん弊社で構築するサイトは、blogやxoopsなどのCMS導入をベースとしていますので、どれもRSS配信に対応しています。ただRSSはサイトにそのフィード機能があるというだけで、お客様にどうしたら新しい情報を伝えやすくなるかの根本を抜いて考えては何も効果を発揮しません。

フィードに載せる内容に面白みがあってこそ購読されるのは当然ですので、ただリニューアル時にRSSを導入した、という事に満足せず、これを機会に、ニュースリリースやRSS配信の載せる内容の充実、興味を持っていただける内容は何か?をもっと真剣に考えるようになっていただかないと、最終的なゴールには近づいていきません。

企業サイトの場合、RSS配信のほとんどは更新頻度の高いページ…ニュースリリースなどに使われることが多いです。しかしながらブログなどとは違って、まったく面白みのない書き方をされているサイトをたまに見かけることがあります。ホントに更新ネタが無いんですね。

  • 商品情報ページを更新しました
  • ホームページ閲覧数が100000件を突破しました。

などなど…「だから何?」ですよね。

採用情報などはとにかく運営者側が知らせたい情報とユーザ側が知りたい情報がリンクしていますからとにかく日常業務をスピーディにこなすことで大きな意味を持ちます。

また商品販売を行っている業種ではほとんどそういうことはないと思います。さすがにどうしたらもっと売れるか、が潜在的にあるのでしょう。

  • 次回のキャンペーンまでのカウントダウン開始です
  • 新商品入荷:初回限定○○名様20%OFF
  • お詫び:商品Aの入荷延滞について

など、タイトルだけでも、ユーザの期待を膨らませる内容だったり、企業姿勢や風土までも伝わるものになっていると思いませんか?

さて、問題なのが製造業のサイトです。製造業の場合、特に「うちにはそういう更新ネタがないからなぁ」と相談されることが多々あります。おそらく頭の中では、「××工場、ISO取得完了」とか、「××トンプレス機導入」とかあまりにも大きな事象を想像しすぎているのではないかと思います。特に下請けで大手から仕事を請け負っている企業の場合、そういうキチッとしたサイトを良し、と見ている傾向があるなぁといつも感じます。

対象ターゲットのこともありますので、一概には言えませんが、販売業のようにもう少し身近な話題に、もしくはそこまで噛み砕いたものをニュースリリース的に配信できないというのであれば、ニュースリリースではなくブログの併用を考えるのが得策かもしれませんね。

  • オレ的マシニングの世界
  • フォトブログ:職人の背中(今日の親方)

もし取引業者の人がそんなブログをやっていたら、必ず見ちゃうと思いませんか?
こうしたネタは実は接触や交渉を円滑に進めてくれる潤滑油にもなります。また全く面識のない誰かの目に留まって交流が生まれることもブログ界の常。ただの会社案内的なサイトをつくるよりも、実はこのブログだけやっているだけでもいいのかもしれません。

ただ企業ブログはもちろん諸刃の剣の側面もあります。淡々と義務的につづったものや、営業的発言やSEO狙いにしか見えない不自然な文章は逆効果です。まず自分が楽しんでやるのが大前提。まぁこの辺は次回のお話に…。