家庭と企業の事業仕分け

今年の流行語大賞にでもなりそうな事業仕分け、一般企業でもあるいは家庭でも浸透してそうないきおいですよね。

このご時世、我が家でもいろんな出費についての激論が交わされている昨今であります^^; 懐の具合と、将来の原資づくりとに頭を悩ませる人間と、必要なモノ・正当な理由もあって優れたモノを欲する人間とは、どうしてもぶつかり合ってしまうようです…。つまりは夫婦喧嘩(笑)。

ところで…この国家の事業仕分けのように、多くの企業の経営者の方々は事業予算に優先順位をきっちりつけて、削減すべきを洗い出していっている訳ですが、一家庭ともなると日々当たり前のようにこうした選択・決断を行ってきてない人が、今の事業仕分けブームに乗っかって、とっても危ない決断をしてしまっているんじゃないかとちょっと思います。私もその一人かも知れません。でもそのくらい掛けみたいな判断をせざるを得ない状況に、この国の経済はもうなってるんだろうなぁとも思います。

現状把握と近い将来の見通し、そしてそこにどう会社を存続させるか、それを抜きにして何が必要か不要かなんて予算を語れないですよね。まずベースとしてあるべきは全体把握のように思います。今日のような状況にあると、直接目に飛び込んでくる要素(数値)がどうしても目立ちすぎてしまいます。

表面上無駄に見えるもの、売上げに貢献しているとは思えないもの、不況で暇にしている人員、はたまた甲斐性のない社長…うわっ…。単体で判断するとどう見ても無駄に見えるモノ、すぐには成果の上がりづらい活動でも、創って造って売って声を聞いてまた創るのサイクルや、会社全体の組織が円滑に動くために必要なコトだってありますよね。(特に今は直接利益を生み出さない活動・部門は抑え込まれるキライがあるようです)

企業の予算削減の話はよく聞きますが、家庭のってどうなのでしょうか?

この空前の事業仕分けブーム、本当に多くのご家庭で、予算削減会議が行われているはず。まずはパパのお小遣いの圧縮、タバコ費用の撤廃、飲み代・酒代の削減…。奥様にはいかにも無駄に見える科目でしょうね(笑)。でも本当に気になるのは、交際費、教育費、食費、外食費、娯楽費などがどう推移しているのか?あったらとてもおもしろいデータだろうなと思って探してますが、やっぱり見あたりません。

オンラインの家計簿を提供しているサービスってけっこうあるんですが、数千~数万世帯の家計簿データをもっている所は、とっても面白いコンテンツが出来そうな気がするんですが。

やれそうな体力のあるサイトは、
地域コミュニティLococom家計簿とか、
家計情報サイト「ココマネ」とかでしょうか?

消費者物価指数と一般家計簿の推移の本当の対比とか、節約と幸せな生活を両立させる家計簿とか、家庭内事業仕分け圧縮ランキングとか…。コンテンツ売りできるネタがいくらでも出来そうな気がするんですけどね、今なら。

ADOBEが提供するCGMサイト EDGE NOW!


今年3月末くらいにオープンしたADOBEがはじめたブロガーさんたちを取り込んだサイトEDGE NOW!が好調なのか不調なのか…このところweb広告上に、大分攻勢をかけてきていますね。

EDGE NOW!とは

「デザインがイケテル!」

「この企画はヤラレタ!」

など、あなたが、どこかで見つけ、ブログに書いた、クリエイティブ性の高い素敵なウェブサイトの情報を集めて紹介する、ウェブ・ポータルサイト、それが“EDGE Now!”。

ブログに書かれたウェブサイトの記事は、随時“EDGE Now!” にアップされ、毎日、毎週、毎月、優秀サイトが決定する仕組みになっており、より多くの人のブログに書かれた注目度の高いウェブサイトほど、優秀サイトとして発表される可能性が高まります。

EDGE Now!” は、みんなで世の中の良いサイトを決定していく場所。自分にとって参考になるウェブサイト探しができる、便利な場所として成長していきます。

ADOBE提供というところからか、質の高いデザインサイトに出会うことが多いですが、企画的にも機能的にも非常にクリエイティヴなサイトが取り上げられているので、とてもスバラシイ便利なサイトになってきていると感じます。

業界関係者にはまたひとつ便利なサイトが出来たと同時に、チェックしなければならないサイトがまたひとつ増えてしまった…というところでしょうか。

燃費をログ付けfuelfrog


百式さんの記事Twitterを使って入力できる燃費管理サービス『FuelFrog』をみて、fuelfrogを試してみました。fuelfrogは非常にシンプルなサービスで、ガソリン燃費をログ付けするとマイレージヒストリーが表示されるだけのもの。なんていうこともないサービスだと思うのですが、現在の世相と、わざわざこのサイトを訪れなくともTwitterから入力を行えるという手軽さから、意外と面白いんじゃないかと思います。こういう考え方を元に日本の自動車事情に沿ったサービスが出てくることを期待する意味で書いてみたいと思います。

↓メイン画面はシンプルな入力で過去1ヶ月のマイレージグラフが出てくる画面ですが、

入力項目はいたってシンプル

  • Miles Since Last Fillup (ガソリン満タンにしたときのマイル数)
  • Price per Gallon (ガソリン1ガロンでの値段)
  • Gallons (給油量)
  • Date of Fillup (入れた日付)

です。

マイルやガロンを日本的にキロメートルやリッターにわざわざ計算しなおして入れるのも面倒なので、単位は見なかったことにして、キロ数、リッターいくら、でいれちゃってます^^;

入力するとグラフで推移が出てきたり、トータルでの燃費効率が出てきたりするのですが、全くシンプルすぎて、これが何のためになるのか、この時点ではわかりませんね。「燃費帳つけたければエクセルでやったほうがよっぽどいいじゃん」という声が聞こえてきそうです。

↓セッティングページを開きますと、2つだけ設定項目があります。

一つ目はTwitterとの連携で入力できるという項目。モバツイなんかと連携すれば、ガソリン入れたその場で入力できるので、後でレシート見ながら入れる、何て面倒なことをしなくて済みそうです。( @fuelfrog マイル 値段 給油量 のルールでエントリーするだけ)
もう一点が、車種を選べるという点。fuelfrogを利用するユーザが増えれば増えるだけ、サンプルデータは増えるわけですから、信用できないメーカー発表の燃費でなくて、実際の消費活動者による車種別燃費比較が出てきたり、ランキングが出てきたりするんだろうなぁと思います。こういうのってすごく意味あるし、欲しいデータだと思います。このあたりにみんなで情報を持ち合って出来上がるサービスの面白みというか、可能性が感じられます。

現世相を見ますと、我々消費者ももちろんですけど、行政も、もちろん自動車メーカーもシビアに見つめてる問題なはずですから、こういうウェブサービスへの働きかけってそっち側の人たちがどんどんすべきだろうなって思うのですが、どうなのでしょうか?特に環境省とか…。HondaとかTOYOTAとかってもうすでになんかやってそうな気がしますけどね。車載燃料の急激な変化(給油)を読み取って、そのタイミングで自動的にデータを消費者情報集約センターに飛ばしてたり。走行距離、日数、タコ変動、下手すりゃGPSロケーションデータなんかも…。(いい意味でですが)

カーエレの動きってずいぶん前から注目されてますけど、利便性とか、富裕層の消費促進を意識したものばっかりが取りざたされているような気がするんですが、それだけじゃなくて、一般的な消費者を巻き込んだウェブサービスになって表に出てきたまともなものって、意外とないような気がします。環境・・・という問題ですから、もちろん新車だけじゃなくて中古車市場を含めて、という意味も含んでます。今の様なガソリン価格急騰の時代、カタログスペックから読み取ることの難しい、車の生涯データ、消費生活内でのリアルなデータの提示・開示ってすごく重要な気がしますし、消費者だってその情報を提供する覚悟も準備も結構出来ていると思うのです。今回のfuelfrogはTwitter使ってますが、ガジェット使ったり、ブログパーツで実現したりってすごく簡単でしょ?fuelfrogってそういう簡単に踏み出せる一歩を教えてくれているような気がします。

映像コンテンツの流通をSMO的に考える

もう誰も知らないものはいないと言える存在になった動画共有サービスYoutube。クライアントとの話のなかでもずいぶんと話に出る機会が増えてきました。ただ企業としてのYoutubeの捉え方にはまだまだ疑問が残っているようです。

例えばコマーシャルフィルム。企画・撮影・編集と大きな費用を投じて作り上げたその作品が、自分のしらないうちにYoutubeに掲載されていたら、どう思いますか?

  1. 許せない。問題になる前に…と、即刻削除を依頼する。
  2. そんな事いってもしょうがないとあきらめて、放っておく。
  3. おぉ、どんどんやってくれ!と、もっと露出を高める方法を考える。

私だったら3番を迷わず選択します。単純には言い切れませんが、プロモーションの手段として作成されたCFなわけですから、それがどこで流れようが、目的を達成するために自分でひとりでに歩き出してくれている、と思うからです。しかしながら1や2のように考える方がまだ多いようです。企業はマイナスな側面にはずいぶん敏感で、さらにありもしない事まで想像したりします。

過去に何度かSMO(ソーシャルメディア最適化)やCGM(カスタマージェネレイティドメディア)について書いてきましたが、今回も同様。私が伝えようとしているのは、SMOやCGMを利用して自社のコンテンツの到達性をどうあげていくことができるのかという点です。そう、急速に変化する状況に、考え方も追いついていかなければなりません。柔軟にかつ能動的に。

CF以外にも例えば自社製品のプロモーション映像、会社のイメージビデオ、物件映像やプレゼン、採用活動などでのOBメッセージビデオなどなど…。企業が常日頃つかっている映像コンテンツなども探せばいろいろはるはず。そうした映像コンテンツをサイト上に掲載されていますか?もし映像コンテンツをお持ちでありながら何もしていないのであれば、自社サイトへの掲載はもちろんYoutubeなどの映像共有サイトへもどんどん登録してもいいと思います。もしサイト上に映像をのせているのであれば、すぐにでもエンベットタグを表示するなど、流通を促す措置を講ずるべきです。

例えば採用活動の会社説明会でイメージビデオを流しているとします。すごく反応がよく、学生たちの間で「あれを見ると心が動かされる」などと噂になれば、掲示板等の採用コミュニティやブログなどで話題にあげてくれるでしょう。イメージビデオが彼らの書き込みにくっついていたら、コンテンツのあるいは会社のメッセージの到達性はどんどん広がっていくと思いませんか?

ひねくれていない人でも「それがうちの欲しい人材を連れてくる要因になるとは限らない!」などと言うかもしれませんね。しかし真の目的にどうつなげていくかではなくていいんです。即効性や数字ではかれるものを意識する部分ではなく、会社としてのメッセージを多くの人に見てもらうことが、長期的視野でみた企業理解の促進やファンづくりにつながってくる事こそが、CGM上の情報流通にコンテンツをのせていく事の効果だからです。

5年後10年後、採用活動の時に見たビデオがきっかけで経験者採用として優秀な人材が入社してくるかもしれません。地元の企業なのに何をやっているか知らなかった地域住民が、「あの会社とってもいい会社なんだよ」と誇ってくれるかもしれません。

広がる先は採用活動中の学生さんだけとは限らないのが、CGMを介したコンテンツの流通・共有の面白いところです。こうしたCGMの特徴にいち早く気付き対応できているところはまだまだ少ないようです。だからこそ今チャンスだと思うんですが…。

“レポセン”はマーケターやプランナーだけでなく、CGMを巻き込むか?

アンケート調査やウェブリサーチシステム構築などを行う株式会社ボーダーズさんが、調査レポートポータルサイト「レポセン」をオープンしました。
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タイトルのとおり、「すべてのマーケター、プランナーに役立つレポートセンター」と宣言するとおり、なかなか実用性の高い調査報告が得られます。誰にも受けそうな興味深い調査ネタが多く、マーケターやプランナでなくともそそられる内容だと思います。

例えば、『男前』に関するアンケート 「夏のボーナス」に関する調査などに始まり、 『ドコモ2.0広告キャンペーン』に関するイメージ調査『電子マネー』に関するアンケートなど、ちょっとだけ専門的かつ最新のものまで。

さすがウェブでのリサーチに特化していた会社が始めたサイトだけあって、カテゴリごとにきっちりとタイムリーな調査報告が並べられていますね。しかも提携調査会社のラインナップがすごい。カテゴリはこんな感じ。

調査データの商品価値の高いものなどは会員登録することで購入できるようになっています。私も早速登録!

私は職業がら、ジャパンインターネットさんのリサーチなんかは毎日のようにながめていますが、そのときはなぜか危機感のようなものを感じながら見ているところがあります。

しかしレポセンはどちらかというと楽しみながら見れる感じがしますね。デザイン的な面ももちろんですけど、内容がやわらかい。

また調査ごとにトラックバック機能がついていたり、掲載データの引用・転載なんかもゆる~くしてあったり(もちろん調査会社により扱いが異なるようですが)と、どうやら個人の、特にブロガーさんあたりをうま~く巻き込もうという意図があるような…。深読みかなぁ?

いずれにせよこういうアンケート調査結果はブログにはとっても引用しやすいネタなので、そういった面でもブレイクしそうな予感がします。

GPS携帯でスタンプラリー?Ittemia(イッテミア)

日立製作所がはじめたWeb2.0的GPS連動サイトIttemia(イッテミア)が面白そうだ。
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サイトによれば、

Ittemiaはみんなで「おでかけミッション」を作ったり、参加したりするサイトです。
「おでかけミッション」はGPSケータイがあれば誰でも参加できるスタンプラリーです。

ん?何っとも思えるシンプルな説明、しかし一言で好奇心と冒険心を煽り立てるとてもステキな説明でもありますね。公開から2週間がたち、登録したスタンプラリーを達成する人も出てきました。なんか楽しそう…という事で私もちょっと作成してみました。

以前からやろうやろうと思ってやってないことを登録すると少しはモチベーションが上がるかな?という事で、「日本産業革命の原点をめぐる(富岡製糸場と絹産業遺産群)」。
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堅すぎて誰も参加してくれなさそう…。まず十中八九自分だけのような気がします。

もう一つは「外回り時についついよってしまうラーメン店」。
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こっちの方が楽しみを共有できる人が多そうです。

まぁこんな感じでつくってみることで、このサービスの方向性が若干は判ってきた気がします。まずは個人のウィッシュリスト的な使い方がスタートには分かり易いと思いますが、徐々にコミュニケーション性が高まっていくでしょうし、そうなるとさらに面白いでしょうね。
そんなに人はまだ集まってきてはいませんが、市町村での観光ガイドなんかにはもってこいですね。テーマ別や時間別などでスタンプラリーをつくってあげると、とってもいいかもしれません。