google analyticsで簡易レポート作成

google analyticsのメインビューが変更されてしばらくたちました。ようやく慣れてきた頃だと思いますが、まだまだ使いこなせていません。このブログの更新も滞っているとおり、ゆっくりgoogle analyticsを眺めている暇も無いのですが、同じように時間がなかったり、あるいはすばやく提出用のレポートドキュメントを作成したいと思っている担当者さんに、とっても簡単なレポート作成方法が追加されていたんですね。本当に簡単でしかも日々の時間の浪費をセーブできるので、知らなかった人や使ってなかった人は是非設定してみてください。

ゲートページのカスタマイズ

default.pngさてさて、google analyticsは何も設定していないと右図のようなゲートページになっています。ほとんどの場合、このままでは自分のサイトに必要な情報でレイアウトされているとは思えませんので、マイレポートの機能を利用して自分流にカスタマイズしたほうが良いでしょう。

ちなみにマイレポートとは設定のショートカットのようなもので、登録しておけば次回からもクリック一発でそのとき設定した閲覧ルールと同様に表示できる優れものです。例えば「地図上のデータ表示」のデフォルトは、世界地図+大陸別表示と、ずいぶんグローバルな状況になってしまっていますが、「うちはそんなの関係ない」という方も多いはず。日本地図+都市別表示にしてしまいましょう。やり方はいたって簡単。自分にふさわしい表示に変更した後で、[マイレポートに登録]のボタンをクリックするだけです。
japan.png

myreport.png私がよくやるパターンとしては、マイレポートのトップページには以下のようなものを並べています。

  1. コンバージョンサマリー(そのまま)
  2. ユーザーサマリー(そのまま)
  3. タイトル別のコンテンツ
  4. 全ての参照元
  5. キーワード
  6. 地図上のデータ表示 JP

と、こんな感じです。
皆さんもお好みのマイレポートをつくってみてください。

自動通知機能の設定

さてさてココまで設定したのであれば、さらに楽をすべく、メール送信設定をしておきましょう。
まず、マイレポートページで[メール]ボタンをクリック。
myrep_mail.png

自動配信するためにスケジュールタブをクリックし、配信スケジュールを設定します。
myrep_mail2.png
毎日だったり毎週、あるいは毎月などの設定も可能です。自分で内容を把握するために毎週(月曜配信)をひとつ、会議等への提出資料用として毎月配信をひとつにしておくと便利だと思います。

ものすごく深い解析を必要としないのであれば、とても綺麗にレイアウトされたPDFが送られてくるので、まんま会議用の提出資料にできちゃうでしょう。
report_pdf.png
もちろん要求に応じてカスタマイズを重ね、それを反映させていくことも簡単です。サイトの目的別に応じてこのレポート形態のテンプレート(雛形)を公開・共有できたりしたら最高なんですけどね。そのあたりは今後に期待です。

業者間でのスケジュール共有はgoogle カレンダーで

ある案件で、どうしても協力会社と綿密なスケジュールの確認が行いたい時ってありませんか?おそらくどんな業種の方であろうと、そんな風に思ったことは1度や2度ではないはず。わたしもつい先日、心底そう思う機会があったので、現在ベータ版でサービス公開中のGoogle カレンダーを使いコレを実現してみることにしました。公開されてからもう1年以上経っているGoogle カレンダー、大分今さらな感じもするんですが…。

cal.jpg

スケジュール管理というと、社内グループウェアなどは多くの方にとって馴染み深いと思われますが、Google カレンダーの良いところはLANとかVANを越えたグローバルな共有性を簡単に手に入れられる事でしょう。

現代のワークスタイルの変化として、

  • 在宅勤務
  • 業者間連携
  • モバイル
  • クライアントとの情報共有

などなど、企業や人、そして仕事の流れ…繋がりがどんどん複雑化してきています。だからこそ冒頭に述べたようなスケジュール情報のシェアという問題が大きくなってきているのだと思います。

Google カレンダーにはマイカレンダーを複数登録することが出来ます。それを色分けし視覚的に見やすいスケジュール帳として使う事のほかに、それぞれのカレンダーがレイヤー風に分けて表示することも出来ます。使う人によってはグループウェア的に、社員さんごとのスケジュールをリーダーが統括管理するために利用したり、あるいはクライアントごとに管理したり、と様々な使い方が出来ます。

私の場合、業者間連携という目的で、あるプロジェクトの進捗を協力会社同士で共有できるように、自分のスケジュールカレンダーとは別にマイカレンダーをつくってみました。カレンダー(スケジュール共有)の心配は、

  1. 自分のスケジュールが見られてしまわないの?
  2. 不特定多数の人に共有カレンダーが見られてしまわないの?

という2点だと思いますが、それはもちろん心配ありません。

でも気をつけないとということで、業者間やクライアントとの共有カレンダーの作成の流れを少し。

  1. カレンダーの追加メニューから、新しいカレンダーの作成を選択
  2. 作成画面で、自分が招待した人以外にはカレンダーを誰にも公開しないにチェックを入れ
  3. 共有したいユーザーを追加し作成

たったコレだけです。もちろん共有ユーザーは後からでも追加可能です。(googleアカウントは必要)

またGoogle カレンダーにはその他の機能として、

  1. 予定リストのメール配信やメンバーへの召集連絡
  2. ical形式(.ics)データのインポートやアウトプット
  3. XMLでのフィード

などもあるので、さらに色々な使い方が期待できますね。
ウェブサイト上に稼動スケジュールを入れたり、ブログパーツとして予定を貼り付けたり…。

いずれにせよ、今後面白い事例が見られるようになって来るはずですね。

GPS携帯でスタンプラリー?Ittemia(イッテミア)

日立製作所がはじめたWeb2.0的GPS連動サイトIttemia(イッテミア)が面白そうだ。
ittemia.jpg
サイトによれば、

Ittemiaはみんなで「おでかけミッション」を作ったり、参加したりするサイトです。
「おでかけミッション」はGPSケータイがあれば誰でも参加できるスタンプラリーです。

ん?何っとも思えるシンプルな説明、しかし一言で好奇心と冒険心を煽り立てるとてもステキな説明でもありますね。公開から2週間がたち、登録したスタンプラリーを達成する人も出てきました。なんか楽しそう…という事で私もちょっと作成してみました。

以前からやろうやろうと思ってやってないことを登録すると少しはモチベーションが上がるかな?という事で、「日本産業革命の原点をめぐる(富岡製糸場と絹産業遺産群)」。
map2.jpg
堅すぎて誰も参加してくれなさそう…。まず十中八九自分だけのような気がします。

もう一つは「外回り時についついよってしまうラーメン店」。
map.jpg
こっちの方が楽しみを共有できる人が多そうです。

まぁこんな感じでつくってみることで、このサービスの方向性が若干は判ってきた気がします。まずは個人のウィッシュリスト的な使い方がスタートには分かり易いと思いますが、徐々にコミュニケーション性が高まっていくでしょうし、そうなるとさらに面白いでしょうね。
そんなに人はまだ集まってきてはいませんが、市町村での観光ガイドなんかにはもってこいですね。テーマ別や時間別などでスタンプラリーをつくってあげると、とってもいいかもしれません。

Googleの順位決定にGoogle Analyticsのデータが…

Googleの順位決定にGoogle Analyticsのデータが使われていたことが判明! | Web担当者Forum

最も注目すべきは、Google公式blogより引用の訳:

同様に、ログによって検索結果を改善できる。検索した人が1番目の検索結果をクリックしているとわかれば、われわれは正しいことになるが、もし次のページに移動したり、検索クエリを再び作り直しているなら、われわれは間違っていることになる。検索企業が自社サービスを継続して改善していく能力は不可欠で、それは、こうしたデータの通常かつ予期される利用法の一例にあたる。

の部分。

検索精度を向上させることにGoogle Analyticsのデータを使ってもらうのはとても好ましいことですね。我々のようなウェブ屋にとっても、確かに直帰率の高い検索語(ページに訪れても、「あ、このサイトは探しているサイトじゃないな!」と直ぐに戻るような行動が見られるキーワード群)は、ホントは邪魔なんですよね。招かざるお客の情報の過多によって、本当に知りたい部分がぼやけることがシバシバあります。特にクライアントがそういう要らないキーワードで人を集めることに喜びを見つけちゃったりなんかすると…ホント困ります。

さてさてGoogle Analyticsの導入、なにせ無料ですから今はほとんどの人がやっていると思いますが、アクセス解析の目的以外にも大きな利益があるのかもしれませんね。まぁこの辺の情報公開を公式におこなってしまうと、一時的にではあれそこをついたSEO手法なんかが流行っちゃったり…。

気合の入った会社さんだったら、“自社のサイトを見るにはブックマークからじゃなく、Google検索経由で見なさい!しかもこのキーワードで!今検索順位60番くらいのところに出てるから…”な~んてスゴイ命令が飛んでたりしてそうです。ホントにありそうです、というかすでに横行している手法かもしれませんが…。倫理的に見ても別に悪いことと断言は出来ないので「やめたほうが…」とも言えないのですが、お疲れ様です…。

場所を点数化?「住所パワー」

「自分の住んでいる環境ってどんなもの?」「オフィスの場所ってやっぱ便利なの?」なんてちょっと考えたことってありませんか?「住所パワー」はこの住所を元に周辺1.5Km圏内にある様々な施設の数に応じて点数を出してくれるサービスです。
title.gif

Googlemapsのマッシュアップサービスで、
ちなみに弊社の位置の住所パワーは?…大分田舎なので予想通り低目です^^;
aoyagi.gif

さてさてこの得点の根拠って何でしょうか?
INTERNET Watchの記事 によると、

施設ごとに固有のポイント数が付与されており、その合計数を住所パワーとして算出する。ただし、ラブホテルや風俗店などはマイナスポイントになる。

との事です。ちなみに弊社の住所の場合はこんな感じでした↓
facilities.gif
常日頃感じてますが、美容室だけが目立ちます…。
Googleマップに掲載されるあらゆる情報も、まだまだ網羅性としては足りないのでしょうか?なんか今ひとつピンとこないです。また田舎に住むものの要望としては、周辺環境のチカラ・・・それは単に施設の数じゃないということでしょうか。

同記事では、

バランステクノロジーでは、「引越し先の選定時や実家の住所パワー対決、今住んでいる場所の住所パワー測定」などの用途を見込む。今後は、ブログパーツやAPIの公開、住所パワー対決ツールのリリースを予定し、ゲーム感覚のコンテンツとして展開するという。

とのこと。ゲーム感覚のコンテンツでも充分面白いのですが、本当に引越し先の指標として使えるものにするのだったら、一番に欲しいのは治安状態や教育環境がどうかや、交通の安全性やだったり、あるいは気象条件や地盤だったり、緑地環境~空気の綺麗さや風景も…。言いはじめたらきりが無いですけど。

お隣さんが布団をパンパン叩いてうるさい人かどうか?までは無理として、調べる人が価値判断基準を設定できたら面白そうですね。用途がぐっと広がる気がします。まず不動産屋さんサイトには必携のツールになるでしょう。人口、交通導線、世帯所得なんかが反映されるものになれば、エリアマーケターは確実に飛びつきます。“住所パワー対決”というのは、新店舗建設予定地を決める重要な戦いを左右するようなモノになりえるんではないかと。
他のいろいろなマッシュアップものよりも、収益モデル化の実現性は相当高いんじゃないかなと思います。

こうした細かな要望を数値にするのはとても難しいですが、googleマップの公開マイマップから情報抽出したり、携帯からのコメント受付も始めたみたいですから、CGM的要素をうまく取り入れて、より信憑性のあるサービスになるよう、期待したいですね。