面白いSEOブログパーツ2種発見

001.jpg

KAYACニュース – 株式会社EC studioと共同開発によるSEOブログパーツ 2種同時リリース! – 面白法人カヤックより
株式会社カヤック(所在地:神奈川県鎌倉市、代表取締役:柳澤大輔、以下カヤック)は、2007年9月4日、株式会社 EC studio(所在地:大阪府吹田市、代表取締役:山本敏行、以下EC studio ※1)と共同開発したSEOブログパーツ2種、「Only One」「Oh!Fey mini」をリリースいたしました。

私が興味をそそられたのは、一つ目のOnly Oneのほう。コンセプトは「世界にひとつだけのSEO」だそうな…。どっかで聞いたタイトル^^;好きです。こういう安易なネーミング。嫌味じゃなくてストレートで分かり易いけど、そのベタさと、「ちょっと小バカにされてもそれが気持ちいいんだよ!」的なスタイルが好感持てます。もちろん効果も高いでしょうしね。

で、どういうものかというと、そのブログパーツを貼り付けたサイトが検索エンジンでどのようなキーワードで何位に表示されているのかを解析して、その解析結果の中から上位3つを表示するというものらしいです。意識したキーワードで1位になれていなくても、何かしらのキーワードで1位になっている可能性がある、そういうことみたい…。何かすご~く悲しい気もするんですけど、本当のトコロはどうなのか?

このコンセプトや仕組みを見ると、なんとな~く男女間の関係(恋愛)にリンクしてくるような気がします。それはどういうことかというということで状況の対比を。

あこがれる異性 : あこがれるキーワード
見栄えが良くて、みんなからの注目度も高くて、ホントに多くの人から声を掛けられる。でもその異性を自分に向かせるには相当の努力が必要…、しかもいくらがんばったところで、自分のものになるとも限らないし、一つ間違えれば簡単にそっぽ向かれてしまう。

自分にあっている異性 : 自サイトが1位のキーワード
普段は全く意識していなかったり、あるいは逆にウザイくらいに思っていたり…。でもあることがきっかけで突然意識し始める。そしてその人(キーワード)の魅力に気付くと、もうその存在が気になってしょうがなくなる。

場合によっては掛け替えの無い存在となる事もあるでしょう。男女間でいえば付き合ってみたりが、SEOのなかではコンバージョン(成約)というカタチで目に見えてきますよね。

今旬なんでキムタク主演のHEROに例えるなら、久利生検事もテレビシリーズの第五話で言ってましたが、「派手でサバサバした女が好みなんだけど、でも実際に好きになるのは正反対な感じだったりするんだよねぇ…。」

そう、自分が普段思っている好みとか、このキーワードでしょ!、みたいなものは、先入観と影響力のある人やその他の外部環境によって歪められているものだったりします。こういう本当に幸福をもたらしてくれるキーワードとの出会い、意外と意識できていないものなんですよね。アクセス解析などを活用しているといっても、総合集約的な大まかな数字に意識が行ってしまって、例えば1件しかない検索フレーズまでにはきっちり目を通していなかったり。

そうそう実際の男女間では許されない複数キーワードとのお付き合いができますから、「オレってこういうタイプにウケルかも!」「あたしってこういう人からもてるんだぁ」みたいな事を学んだら、次から次へと実践を広げていった方が良いわけです。

このブログパーツ「Only One」の良いところは、自分にも閲覧者にもそんな出会いのきっかけを提案してくれることかなぁと思います。はじめはSEOと冠つけるようなものなのかぁ?なんて思っていましたけど、この意味で自分では勝手に納得。

という事で運営中のサイトに貼り付けてみたのですが、解析にはしばらくお時間がかかるご様子。楽しみにしておきます。

googlemapがさらに簡単に使えるように

ウェブサイトを巡っていると非常に良く見かけるGooglemapsですが、このほど誰もが簡単にブログのエントリーなどに貼り付けられるようになりました。おそらく今までGooglemapsを積極的に活用していた人は、HTMLで自社サイトのアクセスマップを作成したり、APIを取り込んだプラグインなどを活用してブログエントリーのロケーションなどを付け加えていたりと、ある程度敷居の高いものだったのですが、今回はとにかく簡単、コピペで一発です。
gmap-0.gif

エリアや店舗を検索した後、マップ部右上にある「このページのリンク」をクリックするとウィンドウ内にコピペ用のタグの記載されたボックスが表示されますが、ここに「HTML を貼り付けてサイトに地図を埋め込みます」というのが新たに追加されています。このソースをHTMLページなり、ブログのエントリーなりに貼り付ければよいだけなのです。youtubeの映像をエンベットするのと同じですね。なぜ今まで用意しておいてくれなかったのか不思議なくらいです…。

そしてまた今回の機能追加で気が利いているのがサイズの指定もプレビューしながらつくれるトコロです。タグソースのテキストエリアの下にある「埋め込み地図のカスタマイズとプレビュー」をクリックすると、別ウィンドウでマップのカスタマイズ画面が現れます。この画面でサイズをプレビューしながら微調整し、カスタムHTMLタグを作成できます。
gmap-1.gifgmap-2.gifgmap-3.gif

特に斬新さがあるわけでもなんでもないのですが、googleにしては珍しくホスピタリティを感じたような気が…。日本の市場では今ひとつ爆発的なシェアを獲得できないgoogleサービス群ですが、こうしたちょっとした気配りがきちんと表現され、伝わってくるようになると、もっと普遍的な層にも愛されるようになっていく気がするのは私だけでしょうか・・・。

iWork’08, iLife’08到着

昨日注文したiWork’08とiLife’08が届きました。(最初はiWork’08だけでいいかと思いましたが、ついついiLife’08にも手を出してしまった!)毎度毎度のことですが、とにかくAppleStoreは注文から発送・到着までが早いです。今回は翌日でしたが、以前は当日中に届いたこともあったっけ…。

dsc_0358.jpg
さてさて、今回とにかく興味があるのはNumbersです。いよいよスプレッドシートがiWorkに組み込まれました。私はマクロやVBAをガンガン使うようなExcel使いではないので、表計算ソフトは基本があれば充分。あとはあのわずらわしいプリントの調整やら色彩のセンスの気持ち悪さから開放されれば、それだけで満足なんですけどね。
今は時間が無いので、お盆休み中にでもちょっと手を慣らす意味でもじっくり使ってみようと思います。

iWorkの話しついでで何なんですが、最近ではこの辺のオフィス系ソフトウェアもウェブアプリケーション化してきていますね。

などが注目度が高いので、もうすでに皆さんもお試しではないでしょうか?

オフィス系ソフトについてもこの手のウェブアプリサービスが今後主流になってくるだろう、なんて予想する人もいるようですが、私はまだまだMicrosoft Officeなどのインストール型のアプリケーションが必要なくなるとは全く思いません。(そういう仕事しておきながら、何でいまさらiWork買うの?なんていう人もいそうなので、そんな言い訳を先に述べておこうかな…と。)

ウェブ上で行うことのメリットはあくまで共有性や公開性だと感じいています。業者間のスケジュール共有なんかと同じで、LANやVAN外での複数人によるドキュメント編集なんかには、とってもすばらしいと思うのですが、扱う情報の機密性や重要性と、あるいは社内の基幹データベースとの結合・連携性、そして実際にオペレーションする人(させる人)、そして時間など、ウェブ上ではデメリットになるという状況がかなりありますよね。なのでオフィス系と限らずウェブアプリケーションサービスも得手不得手があるということを理解して、上手く活用できる部分を自分なりに消化していくのが一番だと思います。

新しいものに飛びつく好奇心と探究心、でも流されない冷静さと経験したことについての分析…。ただの新し物好きで終わらないように…。自分も毎日が挑戦と反省の連続です。

新しいiMac iLife’08 iWork’08

先日百式さんのエントリーでアップル製品の買い時を教えてくれる『mactactic』という記事があって、チェックしていたのですが、【Overdue for replacement – 100% 】・・・つまり「そろそろモデルチェンジするから、今は買っちゃダメよ!」となっていたiMac、Mac miniほかiLife’08, iWork’08など一気にリリースになりましたね。
mactactic.gif

Appleサイトニュースリリース2007年8月8日
アップル、新しいiMacを発表
アップル、iLife ‘08を発表
アップル、iWork ‘08を発表
アップル、.Macを機能強化

今度のiMacはホワイトベースじゃなくなって、質感も変わりましたね。このタイミングにあわせ、日本サイトのデザインも.comと同じ仕様に変更になっています。まぁこの辺の変更でも、そろそろ来るんだろうな…と匂わせていたといえばそうなんですが…。
mac.gif

ちなみにLinkShareの自動更新バナーもiMacになっています。(2007/08/08現在)
自動更新バナー
アフィリエイトでの広告効果は“購買につながるかどうかだけではない”と、こういうときに思い知らされます。アフィリエイターさんのサイトがニュースリリースの媒体にもなり得るわけです。ブログでわざわざ書いてもらうよりも素早いタイミング、しかも広告出稿側のコントロールできるタイミングですから。

ちなみに私は早速iWork’08注文しちゃいました♪

ブログプロモーションを活用する際のポイント4つ

service_provider.jpg
え~、この記事はB-Promotion中沢社長tomiyaさんとお話する機会があったため、書いている記事です(笑)

↑なんでこんな断りを入れているのか?それが今回のお話の肝かもしれません!

ではここから本題に入りますが、今回は消費者によるクチコミを利用したプロモーションについてお話したいと思います。もうすでにその辺を意識されている経営者さん、担当者さんも多いと思いますが、それはおそらく今までの広告手法の行き詰まりや、メーカー主導の商品づくりでは、消費者が受け入れてくれなくなっていることへの危機感の表れでしょう。私も広告業界に身をおく者として、今までも少なからずそういう場面に遭遇し、消費者を巻き込んだマーケティング手法やクチコミを誘発させるプロモーション活動を大々的に行った事もありました。当時はこうしたサービスを提供できる事自体珍しく、将来への可能性を感ることのできるWorkであったことをよく覚えています。なつかしぃ・・・。でもクチコミは別に新しい手法ではなく、もっとも原始的なプロモーション方法ですから、規模を問わなければ誰もが行ったことのある基本的なプロモーションではあるのですが…。

さてさてそんな過去の話はこの辺にしておいて今の話ですが、ブログをはじめとするCGMの影響力が日に日に高まってきていて、消費者によるクチコミを誘発・増幅させやすい環境が整ってきたといえます。そんな情勢のためか、ブロガーに記事を書かせてクチコミプロモーションを、という趣旨のサービスが、次々に登場して来ているようです。しかしそれらサービスは一見どれも同じように見えて、大きな違いが存在するので、しっかりと見極める必要がありそうです。

クチコミプロモーションについては以前の経験で「これはやってはいけない、これは慎重になるべき…」など、思うポイントがいくつかあったのですが、これらのブログを利用したプロモーションサービスにも全く同じことが言えるのでは?と、B-Promotionのお二方の話を聞いていて感じました。あぁ同じなんだなぁ…と。これはサービスを選ぶ企業側にとってこそ非常に重要なことなので、ここで紹介しておこうと思います。

  1. この記事は報酬を得た上でのプロモーションだ、ということを明確にするべき
    金銭あるいは何らかの付加価値を提供して記事を書いてもらう…つまり仕事として発注する以上、ブロガーさんたちが「これはこういう宣伝の仕事なんだけどね…」と記事の中で伝えることはとても重要です。一部企業がヤッチャッタ状態で非難轟々になってたりする例がありますが、“やらせ”につながる、あるいはそうでなくともそのように見られてしまう可能性があるからです。宣伝であることを意図的に隠せばいわゆるステルスマーケティングです。消費者を欺いて何がプロモーション、何がマーケティングでしょう…。消費者への裏切り行為によって、長い年月をかけ多くの社員の努力によってつくりあげられたブランドイメージも、一瞬にして粉々に打ち砕かれてしまうかもしれません。
  2. ブロガーさんは、母数でなく質を意識すべき
    クチコミの増幅は初期発信者の母数では決まりません。その人の先に何人いるのか?その人の人となり…つまり影響力や信憑性はどうなのか?そのことの方がよっぽど重要です。ただ数を打つ広告手法に限界を感じたからこそのブログプロモーションです。ただ表示されているだけでない、アツイ情報がアクションを起こさせる事を忘れてはいけません。幸いブロガーさんを媒介するクチコミでは、ページビューやユニークユーザー数などをきっちりと把握することが出来ます。
    またサンプリングによるレビューを募る場合などは、ブロガーさんの趣味・嗜好、家族構成やライフスタイルといったところまでセグメントできれば、単純なプロモーションでなく、様々なケースを想定したテストマーケティングとしてデータを抽出することも可能になるでしょう。ちなみにB-Promotionさんは、この辺へのてこ入れが着々と進んでいるご様子。
  3. ブロガーさんの発言を制約すべきでない
    発言を誘導するのはもってのほかですが、「否定的なことを書かないで!」というのもいかがなものでしょう。マイナスの面を書かれる事は避けたいと思うのは正直なところだと思いますが、”マイナスの面を書かれた”という事自体は、実はマイナスではないかもしれません。100人が体験したら、それぞれ何か違う感想を持つはずですし、全員が良いことばかりを言っているというのも信憑性がありません。また記事の面白さも半減するでしょう。きちんと選定されたブロガーさんたちであれば、頭ごなしに否定するだけの記事を書くわけもなく、メリットを強調するデメリットへの言及だったり、次回改良時には是非反映して欲しいと熱望するような思いで書かれた、とても貴重なメッセージかもしれません。そんな風に表現されたマイナスは、悪として伝播するとは私は思いません。ただし、そのまま放っておいたらマイナスのままです。それを吸収し次のアクションにどう活かせるかこそが重要で、そこでの対応によっては、より大きなプラスに変化させることが出来るはずですから。
    先ほどもふれましたが、単純なプロモーションに終わらないところがこのブログプロモーションの面白いところですね。
  4. 真の消費者と対話していることを意識せよ
    ブロガーさんも生の消費者です。いくらお金を払っているといっても単純な広告出稿のようにとらえてはなりません。「ブロガーを使ってプロモーションしている」というような感覚ではチャンスを活かしきれているとはいえません。ブロガーさんという発言力や影響力の高いスポークスマンと接する機会を得たということは、商品広告では表現できない企業姿勢を感じてもらえたり、まだ世に出ていない商品を一緒につくっているチームの一員であるような感覚を抱いてもらったりする、通常では得られない特別なチャンスなのです。ブロガープロモーションは“Amplified(仕掛け型)のクチコミ”ですが、この活動を通じてブロガーさんをあなたの企業のファンに導くことが出来たならば、“Organic(自然発生型)のクチコミ”を生み出す事につながっていくのです。もちろん下手な対応をすればアンチを生み出すことになりますから、神経質になるべきです。

ここであげた4つのポイントはブログプロモーションにのみ、ということではなく、対CGMとしての考えとも通じるものがありますよね。気付かれないようにサクラ書き込みなんてしてませんか~?腹黒いあなたの真意は、賢い消費者には見透かされていますよ! な~んてね。

映像コンテンツの流通をSMO的に考える

もう誰も知らないものはいないと言える存在になった動画共有サービスYoutube。クライアントとの話のなかでもずいぶんと話に出る機会が増えてきました。ただ企業としてのYoutubeの捉え方にはまだまだ疑問が残っているようです。

例えばコマーシャルフィルム。企画・撮影・編集と大きな費用を投じて作り上げたその作品が、自分のしらないうちにYoutubeに掲載されていたら、どう思いますか?

  1. 許せない。問題になる前に…と、即刻削除を依頼する。
  2. そんな事いってもしょうがないとあきらめて、放っておく。
  3. おぉ、どんどんやってくれ!と、もっと露出を高める方法を考える。

私だったら3番を迷わず選択します。単純には言い切れませんが、プロモーションの手段として作成されたCFなわけですから、それがどこで流れようが、目的を達成するために自分でひとりでに歩き出してくれている、と思うからです。しかしながら1や2のように考える方がまだ多いようです。企業はマイナスな側面にはずいぶん敏感で、さらにありもしない事まで想像したりします。

過去に何度かSMO(ソーシャルメディア最適化)やCGM(カスタマージェネレイティドメディア)について書いてきましたが、今回も同様。私が伝えようとしているのは、SMOやCGMを利用して自社のコンテンツの到達性をどうあげていくことができるのかという点です。そう、急速に変化する状況に、考え方も追いついていかなければなりません。柔軟にかつ能動的に。

CF以外にも例えば自社製品のプロモーション映像、会社のイメージビデオ、物件映像やプレゼン、採用活動などでのOBメッセージビデオなどなど…。企業が常日頃つかっている映像コンテンツなども探せばいろいろはるはず。そうした映像コンテンツをサイト上に掲載されていますか?もし映像コンテンツをお持ちでありながら何もしていないのであれば、自社サイトへの掲載はもちろんYoutubeなどの映像共有サイトへもどんどん登録してもいいと思います。もしサイト上に映像をのせているのであれば、すぐにでもエンベットタグを表示するなど、流通を促す措置を講ずるべきです。

例えば採用活動の会社説明会でイメージビデオを流しているとします。すごく反応がよく、学生たちの間で「あれを見ると心が動かされる」などと噂になれば、掲示板等の採用コミュニティやブログなどで話題にあげてくれるでしょう。イメージビデオが彼らの書き込みにくっついていたら、コンテンツのあるいは会社のメッセージの到達性はどんどん広がっていくと思いませんか?

ひねくれていない人でも「それがうちの欲しい人材を連れてくる要因になるとは限らない!」などと言うかもしれませんね。しかし真の目的にどうつなげていくかではなくていいんです。即効性や数字ではかれるものを意識する部分ではなく、会社としてのメッセージを多くの人に見てもらうことが、長期的視野でみた企業理解の促進やファンづくりにつながってくる事こそが、CGM上の情報流通にコンテンツをのせていく事の効果だからです。

5年後10年後、採用活動の時に見たビデオがきっかけで経験者採用として優秀な人材が入社してくるかもしれません。地元の企業なのに何をやっているか知らなかった地域住民が、「あの会社とってもいい会社なんだよ」と誇ってくれるかもしれません。

広がる先は採用活動中の学生さんだけとは限らないのが、CGMを介したコンテンツの流通・共有の面白いところです。こうしたCGMの特徴にいち早く気付き対応できているところはまだまだ少ないようです。だからこそ今チャンスだと思うんですが…。