Adobe Photoshop Expressを試す


写真をカッコよくいじれるサイトAdobe Photoshop Expressを試してみました。自分のパソコンで写真をいじる分にはまったく必要ないと思うのですが、デスクトップアプリケーションからウェブサービスへの変遷が叫ばれる中のAdobeの試みということで一応。

現状まだ英語版しかないので、あまり細部までは確認できず…ですが、基本的には「あなたの写真を撮ったままよりもポップにキュートにクールにしよう!」というまんまフォトショップエレメントな趣旨だと思います。
写真をアップロードして、調整やエフェクトをかける。で、完成した写真をメールで送ったり、ダウンロードしたり、アルバムとして公開したり…。

基本的な写真のトリミングや水平あわせ、カラー補正/バランス調整、赤目補正や彩度調整や、ホワイトバランスやシャープネスやソフトフォーカスにしたり、いかにもいじった!というエフェクトとしては、ポップカラー(色域の抽出)やHue(色相調整)、イラスト風タッチエフェクトなんかも出来て、このあたりはさすがによく出来てますね。操作パネルにあるメニューは↓こんな感じ。

で、エフェクトをかけたサンプルは↓こんな感じのものが出来ます。

あと特筆すべきは、FacebookやPhotobuckt、Picasaからアルバムデータを簡単に取り込めること。Googleの提供するPicasaは私も使っているので、これは簡単でいい!と思って取り込んだんですが、アルバムが100以上あったためか、ムチャクチャ挙動が遅くなってしまいました。あと現在はアメリカ国内のみサービス提供中なのもあると思うのですが、アルバム名の日本語なんかは出てきません。残念。

またアルバム公開のコミュニティ部分はまったく面白みが感じられないですねぇ…。次世代のサービスに消化しきれていない感じでしょうか。ん~む…

iモード.netでうざかった携帯メール作成がサクサク

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PCでのメールが日常の人間からすると、携帯でのメールのやり取りはとにかく面倒…。そんな人にはうれしいiモード.netサービスが先日始まりました。これでPCからimodeのアドレスでメールが打てます。

  • あぁ~書きづら
  • うざ
  • 時間かかりすぎ
  • あぁ~間違えた
  • え=、なんでそこまで消えちゃう?…やり直しかよ
  • 漢字でてこねーし

とにかくこういうストレスが邪魔して、携帯メールへのレスポンスが遅れがちなわたし。友人たちとの携帯メールでのやり取りでは亀レスラーと呼ばれているのではと疑心暗鬼な今日この頃です。でもわたしと同じように、携帯メールの返事を書く(操作)のが嫌いな人ってかなり多いんじゃないでしょうか?あんな小さい画面でせいぜい1~2本の指を連打して…って、とにかく面倒ですよね。

個人的なニーズとしてはずいぶんと昔から感じていたので、この登場は “やっと” とか “ようやく” という形容詞がぴったりですが、なんで今まで無かったんでしょう。(はやめ~るとかはありましたが..)そもそも「携帯でもメールが出来るということがスバラシイ」からこそのサービスなわけで、わざわざ何でPCでする必要がある!ということだったんでしょうね。ある種自分たちの提案を否定してしまうというか…。

  • 待ち合わせ場所に着いたよメール
  • ベッドでお休み前に彼氏にメール
  • ジムでウォーキングマシンで歩きながら仕事のメール

今となっては当たり前のことですけど、こうした革新的なライフスタイルの提案をしてくれたのが携帯メールだったわけですから、それをわざわざ“またPCの前に座らせてどうするんだ~!”という。

ではなぜここにきてiモード.netサービスなのか?
しかも有料(といっても200円)で開始するその裏づけとなるニーズは何なのか?

  1. わたしと同じように、操作性の悪い端末でメールを書くのが嫌な人向け
  2. 携帯だと仕事中に私用メールしているのがバレバレだが、PCでならバレないかも…
  3. 携帯が体の一部のような若い世代でも、デコメールは書くのが大変
  4. PCでつくったものの添付が簡単に出来たら…
  5. もっと新しい何かを考えていて、その布石としての…

ん~いまひとつこれという感じのものがなさそう。

ちなみにその利用画面サンプルがこちら↓
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絵文字や顔文字デコメール用の操作がしやすいようになっているのが分かると思いますが、なんだかんだ携帯ではめんどくさい操作をサクサク出来るようにしたってだけかもしれません。もちろんわたしにとっては十分使う価値の見出せるものであることは間違いないです。(無料でもいいだろ!っていうサービスでも200円程度だと気にせず使ってしまうのが性でしょうか)

面倒な思いをしながら、なるべく短い言葉でも、想像力を掻き立てて、思いの伝わりやすい表現をっ、ていう文化的な要素も携帯メールには感じていたところもあり、デコメールって個人的にはあまり好きではないんですが、パソコンに保存された画像などを簡単にメール本文内にペタペタ出来るとなると、かなりオリジナリティのあるメールが打てるようになりそうです。そういう方向であれば少し面白い。

にしてもデフォルトで用意されたものの質ってどうしてこんなにヒドイんでしょうか。こういうところに何でこだわらないんでしょうか…。暇なクリエイターさんとかは、売り込んでくチャンスかも。豊富なドット絵文字も背景的なイラストも、デコメの雛形とかも標準で用意してあれば、利用者はうれしいんですけどね。

超簡単にミュージックビデオ作成 ANIMOTO

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Youtubeへのエクスポートが加わって、A N I M O T Oがかなり盛り上がっている模様なのでちょっとやってみました。
このANIMOTO、なにをするサイトかといいますと、

  1. 自分の好きな写真を選んでアップロードして
  2. サイトで提供されてる音楽を選ぶかアップロードして
  3. タイトルなどをつけてファイナライズ

という超カンタンな3stepで、カッコいいPV風のビデオがつくれちゃいます。
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仲間内のイベントなんかの写真を使ってちょっと楽しむには、手軽なのでいいかも知れません。Life with Photo Cinemaというアプリケーションが楽しくて一時期はまりましたけど、写真と音楽選んでポチッ、だけでビデオができるのは、かなり似てる感じがしました。ただLifeのほうは日常の写真をドラマチックシネマチックに…の様な感じだったのですが、ANIMOTOはすごく音楽よりで、ビートにあわせてエフェクトをキメてくれます。
こんな感じ↓
(かわいい柴犬が昨日我が家に遊びに来てくれたので)

作成するには一応ユーザ登録が必要ですが、無料で30秒までのショートムービーが作成できます。Full版は、1ムービー$3もしくはAll-accessパスが年間$30。作成したビデオはYoutubeへのエクスポートも、ブログへのポストも、MP4 (H.264)でのダウンロードも可能。抜かりがありませんね。

それで、「ん、これ肝かも?」と思うのはサイト側で用意されている楽曲。さまざまなジャンル(Classical, Electronica, Hip Hop, Indie Rock, Jazz, Latin, songwriter)にかなりのアーティストとかなりの曲数。もちろん超メジャーな人がいるわけ無いんですが、楽曲提供側アーティストにも多くのメリットがありそうですものね。いろんな人がいろんな写真でPVをつくって宣伝してくれるようなものですし。もちろん気に入ったら買っちゃうし、おそらくFull版で使われた楽曲にはインセンティブあるだろうし。完全なプロモーションツールです。(だからこんなに音楽とモーションエフェクトの連携にこだわってるのか!)

実はわたし昔から曲って映像だよなって考えているところがありまして、人がどういう映像(写真)にどういう曲をつけるのかってすごく興味があります。場のシチュエーションに合った音楽を選んだりするのってすごく当たり前だと思いますけど、音楽だけ聞いていても何かしらの映像を思い浮かべてたりすることが多いし、知人の普段の振る舞いとかにもそれっぽい音とかアーティストとかが連想されたり。

分かりづらいこと言ってるような気もしますけど、ここに曲を提供しているアーティストの人たちって相当に面白いんじゃないかなぁと感じます。
「その写真に俺の曲使うか~!?」とか、
「いいねぇ…やっぱそのシーン、この曲だろぅ?」とか…。

で、そこから思うのは、“使われやすい曲ってどんなか”、“ANIMOTOで扱われやすい(ユーザがUPする写真)シーンってどんなか”って視点で考えると、ANIMOTOからのヒット曲生まれてくるのかもしれませんね。

ウェブ制作の業務分野が拡大?SOYJOYガジェット

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いまさらなんですが、ガジェットの面白さについて考えさせられています。きっかけはSOYJOYのTODOリストガジェット。紙のTODOリストでポカをやってしまいまして…まぁデスクトップでやろうと使う人間次第といえばそうなんですけど。
いたってシンプルなTODOリスト帳なんですけど、デザインがかわいいので使ってます。優先順位付けも可能で、「重要」「普通」「後で」の三つがあり、登録する際この順位付けによって、「これ重要ですから!」のようなSOY BARが出てきます。
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とってもシンプルなんですけど、なんだか心地よい使い勝手です。仕事の効率を上げるためには、本当はTODO完了時に「おつかれ~」とかあったらもっとよかったかも。

とまぁ、SOYJOYガジェットそのもののことはこの辺にしておいて、改めて思うんですがガジェットって最も身近なウェブゲートですよね。ネット上の最新情報を呼んで表示して、クリック一発でサイトへ誘導して…。今までもアクティブデスクトップってやつがありましたが、インストールが手間だったり、非力なマシンのデスクトップで動かしているのも嫌だったりして、なかなか使っている人を見かけませんでした。

先日XPのサポート延長のリリースがあったので、まぁ今後も爆発的に広がっているというわけではなさそうですが、Vistaの標準化も進んではいるようで、これと比例してガジェットの浸透も進んでいくかと。Vistaでのガジェットの追加導入はものすごく簡単なんで。gadjet.jpg
上の画像のようなガジェット管理用のパネルも用意されていて必要以上に入れすぎたガジェットでわからなくなって、みつからなくなったりすることが無いのでいいです。ガジェットの追加はWindows Live Galleryなどで欲しいガジェットを選んでダウンロードするだけ。1/31現在、Windows Live Galleryにはサイドバーガジェットだと149タイトルが。これくらいの数だと、どれがいいもので、どれがいらないやつか判断しやすくっていいですけど。

これらガジェット、内容的にもすごくシンプルなミニアプリケーションですよね。実は使われている技術もウェブ業界に身をおく人間であればなじみのある、

  • HTML
  • Javascript
  • CSS
  • Flash
  • AJAX

といったものです。実は開発の敷居は非常に低い。SOYJOYのようなガジェットを使った広告の効果についてはこれから実証されていくでしょうが、ウェブ制作会社が今後ウェブ制作のオプション的に用意できることなはずなので、このプロモーションスタイルあるいは顧客コミュニケーションスタイルは近いうちにかなりのところまでいくような気がします。RSS配信やブログツールなんかと同様に。あとは評価される使われるがジェットのネタをどう考えるかですねぇ。

というわけで、本日の結論:「積極的にやってみないとチャンスを逃す。

MacBook Air登場

久しぶりに心の底から、欲し~のと叫んでしまいました、今日発表のMacBook Air
世界でもっとも薄いノートブックだそうです。ほんとあの薄さは何なんでしょうか!?携帯電話並みです。

アップル製品の買い時は難しいといわれていますが、新商品発表のタイミングも見誤ると後悔が…。実はわたくしつい先日、MacBookを買うか、安めのWindows Noteを買うか悩んだ挙句、営業用モバイルには必要最低限度で十分と割り切り、DellのVistaNoteをチョイス。本日もう大後悔がスタートしてしまいました。うぅ…。

このMacBook Air、デザイン・携帯性(重量/サイズ)はまったく申し分なしなのですが、MacOSだけでなく、WinOSも入れて使おうと思うと、やっぱりディスク容量が今ひとつ物足りないかも。やっぱり仕事用にはWinNoteで十分だったと、自らに言い聞かせております。

Apple Store(Japan)

吉永小百合さんの年賀状とJP実務現場の意思統一に思う

昨年末、「吉永小百合さんから年賀状が届く…」という面白そうな発表がJP日本郵政グループからありました。民営化すると、やっぱり面白いことを考えてくるなぁ…、と関心したことを覚えています。さて例のその年賀状、反響は確かに大きかったように思いますが、とても悲しい気持ちになってしまうことが起こったので、ちょっと書いておこうかと思います。
吉永小百合さんからの年賀状

私は妻の実家で新年を迎えたのですが、その時にも「おおっ!」「お父さん、いつから吉永小百合の知り合いになったん!?」と、結構盛り上がっていました。
ちょっとググッてみても、多くの人が感激したような趣旨のエントリーがいっぱい…。しかし自宅に帰ってきて、我が家に届いた年賀状を見て、とてもがっかりしました。なぜだと思います?

妻の実家に届いた年賀状

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我が家に届いた年賀状

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一目瞭然ですよね。後者のほうでは感動も何もないです。年賀状は配達される枚数が多いですから、通常ゴムでまとめられてきていますよね。一番初めに見るのはもちろんポストから取り出したとき、その一番上にある一枚であることは当たり前です。その最高の瞬間を捨ててしまっていたんです。このプロジェクトを真剣に作り上げてきた企画の人たちの思いが、消費者との接点の最終地点で完全にそのコントロールを失ってしまった、ものすごく悲しい瞬間を見てしまったんです。

ちなみに我が家は群馬県の前橋市。後日実家(同じく群馬県の甘楽町)で母に届いた年賀状について聞いたところ、「そんなの来てた?」と…。完全に同じく裏向きで届いたんでしょうね。「お店からくるような年賀状は基本よまずに捨てちゃうから」ということなんで。

しかし新年早々、本当に悲しい気持ちになりました。自分の暮らすところでは、こういうクリエイティブな活動の重要性が理解されてないんだなぁと。人の心を高揚させ、感動してもらいたいということ、そんなことを生きがいにしたり、やりがいを感じ仕事をしたり、そんな人種の人間な私にはとてもショックな出来事でした。

「年賀状は、贈り物だと思う。」というJPの今年の年賀状のコピー、私にはすごく響くものでした。今年私が出した年賀状にもちょっとだけフィーチャーさせていただきましたし。しかしそのスローガンの下に動いてきたJPという巨大な組織の末端では、こういうことが簡単に起きてしまっているんだと。JPがどのようにその辺を徹底していたかどうかはわかりません。またこの私の主張を読んでも理解してもらえない人も多くいるでしょう。しかし年はじめのこの件は、プライベートでも仕事でも、何かをやるときにはかかわる人全員に、真意を伝えることの重要性と、その理解度を確認していくことの重要性を再確認させてもらいました。あまりやりすぎてウザがられるとマイナスなんでしょうけど。