大切だと思うことを実現するための手段としてのウェブ

半年が経過しようとしてるのでいまさらですが、2008年は国際サンゴ礁年だそうです。
大勢の人にサンゴ礁についての理解を深めてもらうための普及啓発活動や、多様な主体が連携したサンゴ礁保全活動が展開されています。

最近「みんなで沖縄の海にサンゴを植えよう」と題されたGooホームProjectのブログパーツをよく見かけるようになりました。気になったのでGooホームは全く使う気はないんですが、とりあえず登録してみることに。Gooホームの会員が30人登録されると1本のサンゴを沖縄の海に植えるそうです。しかも自分のニックネームの入ったプレートとともに実際に植えたサンゴの写真を撮ってくれるという粋なサービスも。

サンゴを植えているのはやはりアクアプラネットさんでした。アクアプラネットさんは、ボランティアのダイバーさんたちとともに、精力的にサンゴ礁の再生活動を行っているNPO法人です。タレントの田中律子さんが会長をされているので、けっこうメディアにも露出していますよね。(田中さんのブログ

30年前に比べると80%も減少してしまった沖縄近海のサンゴ礁を再生するための活動、はやり莫大に費用が掛かるだろう思います。実際にサンゴを植え付けるボランティアのダイバーさんも、タンク代や船のチャーター費用が自己負担のようです。そこでこの国際サンゴ礁年にのっかったGooとのタイアップ。世間への普及啓蒙活動を行える巨大なネット媒体、そしてNTTという巨大資本は、双方の活動においてとても良い影響を与えているだろうと感じます。

今日確認現在のこのProjectは数字で「2152本達成!」となっています。

ただこの数字、Gooホームの会員数ということで考えてみると半年間で64560人。意気込んで仕掛けたものとしての純増数とみるとちょっと物足りないような気も。

昨年スタート時には「10000本のサンゴを!」とのプレスリリースが出ていましたが、目標値と実施期間を見てみると、

<実施期間>
 実施時期:2007年11月28日~ 2008年3月31日(予定)
「gooホーム PROJECT」参加受付期間:2007年11月28日~2008年2月29日(予定)

完全に追いついていません。ちょっと心配。

けどこれだけ大きな社会的意義と目先の数字は単純に天秤にかけずに、長~い目で、せめて10000本の達成の日を見るまで、できることなら永続的に続けていただきたいProjectですね。

大切だと思うことを実現するための手段としてのウェブ、まだまだ難しいのでしょうか。趣旨も趣旨だけにそんなに簡単にいくわけはないんですが、まず一歩踏み出すことの大切さ、回りを巻き込んでいくことの重要性、その大変さと難しさ、改めて考えさせられる良い機会となりました。

最後までお読みいただきありがとうございます。国際サンゴ礁年への私の出来る活動といったら、何だろう…ということで、ちょっとだけ。
減少してしまった沖縄のサンゴ礁に、自分でも何か出来ることはないかとお考えの企業の方、個人の方、アクアプラネットさんの賛助会員になられてはいかがですか?
賛助会員入会案内

YouTubeにNHKチャンネル登場で何かが動く!?

YouTube には、ユーザーの皆さん以外にも、多くのコンテンツホルダーがチャンネルを開設して、様々な動画を配信しています。

そしてNHKのチャンネル
も公開されることになりました。
すべての動画が高画質対応です。…
YouTubeの日本版公式ブログより

視聴者のTV離れが顕著な放送業界、今後の有り様はどんな風に変化していくのか、いろんな憶測がありますが、このYouTubeへのチャンネル登録は単純なことですけど、ちょっとびっくりしました。

このNHKチャンネルは今確認できるコンテンツとしては、6月6日~8日に放送する特別番組”Save the future“の宣伝が大きな目的のようです。TV番組の宣伝というと、結局は自局のCM枠使ったり、バラエティ番組などに出演者が出て番宣するのが主な方法なわけですが(もちろん予算があれば他媒体使ったりもありますけど)、それだとリーチが狭すぎてしまい、ある程度取り込み済みのユーザに伝えられるかどうか程度にしかならなかったり…。NHKがまずプライドをかなぐり捨てて、こういう手段をとってきたことは正直かなり好感を持ってしまいました。

私の感じた“好感”は何処からくるのかをもう少し噛み砕いてみますと、かみ合っていなかったものが、突然うまくとどいた感覚なんですよね。“ただ面白くて楽しめるもの”ばかりじゃなくて”本当に知らなければいけないこと”を真面目に伝えようとすることってNHKの本質だと思うんです。そういう気持ち、つまり「多くの人に見てもらうためには、どんな手段でも有効であればどんどん行っていく必要があるんだ!」と、制作側だけでなくプロモーション側も本気でやっている姿勢が感じられたという事、それが私が感じた”好感”かなぁと思います。ちゃんと国の行く末とか地球のこととか未来とか…そういう考えを皆が持たなくちゃ!っていう今の時代、そして今回のこの特番の目的を、宣伝手段からも感じてしまったような感じです。

ネット社会に戻って考えてみると、今はいろんな企業・個人が思うがままに映像も配信できてしまう時代ですが、それを多くの人に見てもらう手段も多様化していますよね。そうなってくると今度は視聴する側の人間が、あふれ返った情報の多さに困惑するわけですが、見る側にも便利な手段があって、面白いことだったり、自分の興味のつながりのようなアンテナを使って、収集する情報を制限したり、遮断できちゃう環境もあるわけです。

ただこの状況は自分たちの視野を狭めることと同じで、もっと言えば自分の殻に閉じこもってしまうことなんですが、意外とそれに気づかない。知らず知らずのうちに「余計な情報は知らない方が得」みたいな感情が芽生え、行き過ぎれば無関心な人間を生み出してしまうことにも繋がっているだろうなと思うわけです。

でもそういう情報ツールを操って情報を制限している人って、自分の興味以外の情報が突然現れると、逆にそれが面白く見えてくることもあったりするんじゃないかと今回思いました。カテゴリセグメントキーワードターゲティング、この辺はもう当たり前になってしまい、面白みを感じなくなった自分がいます。YouTubeにNHKの番宣…それに興奮する自分を俯瞰で見てみると、次はミスマッチインプレッションなんていう手法もありじゃないかなぁと思ったり…。

ミスマッチといってももちろん裏では緻密な計算は必要だと思います。関連製品を進められると腹が立つけど、「たまにはこういうものもいいんじゃない?」のような逆説的かつ想像もつかなかったような提案には反応してしまう、そういうことってありません?

Yahoo サイトエクスプローラーβ版公開

5/14日ようやく日本版のYahoo!サイトエクスプローラーがβ公開されました。14日に出した管理サイト申請もおりて、一通りの機能を体感できたので、ご報告。たとえばということで、弊社で登録、操作してみたレポートを記しておきます。もちろんYahoo!japanIDでのログインが必要ですが、その辺は省略してます。

これがサイトの初期画面。

ここからサイトのインデックス状況を確認したり、自分の管理サイトを追加したりします。管理サイトへの追加はURLを入力するわけですが、まず本当に登録者の管理サイトであるかどうかの認証を行わなければなりませんが、これは言われるがままにやっていけばOKなので省略します。

管理サイト登録したサイトタイトルをクリックすると、そのサイトの概況が表示されます。
↓こんな感じで概況表が出てきます。

上部に横に並んでいるのがメニューです。

  • インデックス状況は、文字通り管理サイトのインデックス状況を閲覧できます。この時、ページごとの最終クロール日時や認識された言語設定も確認可能です。
  • フィード
    サイトのフィード(RSSやAtom、Sitemapsなど)URLをYahoo!の検索エンジンYSTに送信し、YSTがサイトのページを見つけやすくするようにします。
  • 動的URL設定は、URLに含まれるコンテンツに影響のないパラメータを非表示や、値を固定可能。セッションIDなんかを除外するときに使う感じでしょうか。
  • インデックス操作は、検索結果に表示したくないページを非表示に出来ます。間違った状態をインデックスされてしまって、なかなか正常な状態をインデックスしなおしてもらえないときなどってありませんか?私はちょうど数日前クライアントに相談を受けたところでした。

以上が基本のメニューですが、インデックス状況メニューは操作する部分がいくつかあるので、もう少しご説明。

インデックス状況>>ドメイン内のページ

YST内にインデックスされたドメイン内のページがずら~っと出てきますが、ここで検索結果に表示したくないページを非表示にする設定が行えます。

インデックス状況>>被リンク元のページ

ここからスパム報告が出来るようです。

インデックス状況>>被リンク元のページ

サブドメインも自動的にひとつの管理サイトとして統合してくれるのですね。これは登録が楽チンかも。と、よくよく見たら、あってはならないはずの、すでに閉鎖済みのドメインが!早速「検索結果で非表示」ボタンを押して、申請処理を済ませました。

「新プロダクトのページ、早く登録されないかなぁ…。」
「何であのページがまだインデックスされてるんだよ!まずいって!」

…そんなウェブマスターさんの心労の解消に少しでも役立つツールであることは間違いありません。β公開中ではありますが、早めの登録を…。

燃費をログ付けfuelfrog


百式さんの記事Twitterを使って入力できる燃費管理サービス『FuelFrog』をみて、fuelfrogを試してみました。fuelfrogは非常にシンプルなサービスで、ガソリン燃費をログ付けするとマイレージヒストリーが表示されるだけのもの。なんていうこともないサービスだと思うのですが、現在の世相と、わざわざこのサイトを訪れなくともTwitterから入力を行えるという手軽さから、意外と面白いんじゃないかと思います。こういう考え方を元に日本の自動車事情に沿ったサービスが出てくることを期待する意味で書いてみたいと思います。

↓メイン画面はシンプルな入力で過去1ヶ月のマイレージグラフが出てくる画面ですが、

入力項目はいたってシンプル

  • Miles Since Last Fillup (ガソリン満タンにしたときのマイル数)
  • Price per Gallon (ガソリン1ガロンでの値段)
  • Gallons (給油量)
  • Date of Fillup (入れた日付)

です。

マイルやガロンを日本的にキロメートルやリッターにわざわざ計算しなおして入れるのも面倒なので、単位は見なかったことにして、キロ数、リッターいくら、でいれちゃってます^^;

入力するとグラフで推移が出てきたり、トータルでの燃費効率が出てきたりするのですが、全くシンプルすぎて、これが何のためになるのか、この時点ではわかりませんね。「燃費帳つけたければエクセルでやったほうがよっぽどいいじゃん」という声が聞こえてきそうです。

↓セッティングページを開きますと、2つだけ設定項目があります。

一つ目はTwitterとの連携で入力できるという項目。モバツイなんかと連携すれば、ガソリン入れたその場で入力できるので、後でレシート見ながら入れる、何て面倒なことをしなくて済みそうです。( @fuelfrog マイル 値段 給油量 のルールでエントリーするだけ)
もう一点が、車種を選べるという点。fuelfrogを利用するユーザが増えれば増えるだけ、サンプルデータは増えるわけですから、信用できないメーカー発表の燃費でなくて、実際の消費活動者による車種別燃費比較が出てきたり、ランキングが出てきたりするんだろうなぁと思います。こういうのってすごく意味あるし、欲しいデータだと思います。このあたりにみんなで情報を持ち合って出来上がるサービスの面白みというか、可能性が感じられます。

現世相を見ますと、我々消費者ももちろんですけど、行政も、もちろん自動車メーカーもシビアに見つめてる問題なはずですから、こういうウェブサービスへの働きかけってそっち側の人たちがどんどんすべきだろうなって思うのですが、どうなのでしょうか?特に環境省とか…。HondaとかTOYOTAとかってもうすでになんかやってそうな気がしますけどね。車載燃料の急激な変化(給油)を読み取って、そのタイミングで自動的にデータを消費者情報集約センターに飛ばしてたり。走行距離、日数、タコ変動、下手すりゃGPSロケーションデータなんかも…。(いい意味でですが)

カーエレの動きってずいぶん前から注目されてますけど、利便性とか、富裕層の消費促進を意識したものばっかりが取りざたされているような気がするんですが、それだけじゃなくて、一般的な消費者を巻き込んだウェブサービスになって表に出てきたまともなものって、意外とないような気がします。環境・・・という問題ですから、もちろん新車だけじゃなくて中古車市場を含めて、という意味も含んでます。今の様なガソリン価格急騰の時代、カタログスペックから読み取ることの難しい、車の生涯データ、消費生活内でのリアルなデータの提示・開示ってすごく重要な気がしますし、消費者だってその情報を提供する覚悟も準備も結構出来ていると思うのです。今回のfuelfrogはTwitter使ってますが、ガジェット使ったり、ブログパーツで実現したりってすごく簡単でしょ?fuelfrogってそういう簡単に踏み出せる一歩を教えてくれているような気がします。

Photoshopアイデア&テクニックBOOK


中沢社長の新しい著書Photoshopアイデア&テクニックBOOKが届きました。中に数点私の撮影した写真が使われているのもあって、ちょっとだけ宣伝しておきます。

いわずと知れたワールドスタンダードなグラフィックソフトのPhotoshopのいわゆるテクニック本です。どんな人向けの本かというと「主にWebデザイナーを想定して作り方(解像度や色など)を紹介しています。」とありますが、現在だとウェブに携わる人はデザイナーに限らず、コーダーやプラグラマ、もちろんフォトグラファーまで含め、フォトショップを利用されている方は多いと思いますが、デザイナー向けの本と限らず、こうした方々にこそベストな本と、一通り目を通して感じました。

具体的には、

  • 使ってはみてるけど、いまひとつ使い方がわかっていないので…という人
  • 仕事で使ってるけど、自己流で覚えたので、自信なくやってる人
  • CS3にバージョンアップしたけど、昔の使い方でいいや、と最新機能を使えばあっという間に出来ちゃうことを、こつこつ時間をかけてやってる人(←これ私かも…。勉強させていただきます。)

こんな人には、特に使えるテクニックやアイデアの解説が満載ですね。また全く使い方をわからずに使っている人なども、本に記載のとおりにやっていくと、かなりのクオリティの素材や作品が出来るはず。それを通じて自分の技術を高めていける、質の高いチュートリアル本だとも思います。つまり“初心者の背伸び”にもオススメですよ。

以下余談

冒頭ちょっと触れましたが、数点私の撮影した写真が、解説用の素材として使われています。かなり昔ですが、南フランスで仕事をする機会があって、その時撮影したものです。中沢社長曰く、「その辺で撮った写真とか使うと、田舎臭くてね…。」とのこと。掲載されている写真を見て納得。なるほど、それっぽい素材になってますね。

今はデジタル一眼レフを当たり前に使っているので、当時の写真なんか質の悪い素材でしかなかったイメージなのですが、意外とイケテルのにビックリです。(ちなみにFinepix F4900Zにて撮影。なつかしぃ…。)

オンライン署名に参加できる署名TV


署名TVは、オンラインで署名に参加できるサイトです。地道なこういう活動は労力をかけずに行え、不特定多数に一気に伝播できるインターネットは、とても有効な手段ですね。まだ3月に始まったばかりのようですが、これからもっと知名度を上げて、求心力と活動の有効性を高めていって欲しいです。

今回私がここに導かれたのは、オリンピックでゆれる中国の話題から…。
中国の犬猫殺害を終わらせようを見て、ものすごく悲しい気持ちになってしまいました。

犬や猫を捕らえ、処分する残酷なさまが伝えられています。

こういうのは冷静に見なければと思うけど、ニヤついた表情で犬や猫を捕らえ処分(殺している)する写真を目の前に突きつけられると、事の重大さを感じます。大儀のためには動物はもちろん、人の命も秤にかけられるような国…。そういうイメージがさらに濃く植えついていってしまう気が…。全てがマイナスな方向へ向かっている気がしますね。

内部から変わっていって欲しい。切実に思います。こんな状況が続けば、政府だけでなく国民一人ひとりまで、そういう目で見られるようになってしまう。(政府が国民を苦しめるのはこの国も同じだと思うけど…。)

署名TVで「北京の猫大虐殺」の反対署名を募っています。
署名TVより引用:

北京オリンピックの為に行われている猫の大虐殺を止めるよう,胡首席に反対の抗議をしたいと思います。
当局は2006年に狂犬病を理由に多くの犬を殺しました。
今猫達に同じ事が起こっています。
ペットの猫が,病気をもっていると言うデマのために捨てられ,当局が回収,毎日数百匹が殺されています。
ペットの猫を飼育する権利を200元で買わなければ,猫を飼う事ができません。
収入が500元以下の貧困層も多く,200元(約2900円)と言うお金は大金です。
ごくわずかの限られた富裕層の猫しか生き延びる事ができません。
一匹でも多くの猫を助けるため,署名をお願いします。

個々人の署名がどれくらいの意味があるのかなんて考えず、まず動かないと、という事で。